ご葬儀の事例

葬儀式の中で、お孫様がお手紙を拝読されました。そして故人様とお孫様との思い出の品である、ぬいぐるみのキーホルダーをお棺にお納めされました。

白一色の祭壇でお飾りしました。ご子息様たちが遠方からお越しでしたので、通夜時よりゆっくりと家族で過ごされ、お見送りをされました。

今年２月に故人様のご母堂様の葬儀を同じ会場で執り行いました。その際も療養中ではありましたが、しっかり参列をされていましたので、数か月前のお姿が目に浮かびました。60代とまだお若く、仕事も休職中であったため、会場にはとても収まらないほどの会葬者の方々が故人様とのお別れに足を運ばれました。

オープニングとエンディングの映像を喜んでおられました。

自動車整備工場を経営し、真面目で仕事人間だった故人様。ご葬儀後ご自宅へ伺った際には、「（身内の葬儀経験がほとんどないので）分からないことばかりでしたが、滞りなく終えることができました」と感謝の言葉を頂くことができました。

お姉様である93歳の故人様の葬儀の喪主を90歳の妹様が務められました。ご遺族代表挨拶で喪主様がたくさんの思い出話を振り返られていて、姉妹の絆を感じる式でした。

3人のお子様を育て、5人のお孫様の成長に目を細めていらっしゃった故人様。残念ながら、故人様のご令室様はご高齢につき、ご参列はかないませんでしたが、お孫様からのお別れの言葉からは故人様へのたくさんの感謝の気持ちが伝えられました。

故人様の遺言により、ご遺族4名様だけでお見送りでした。明るく冗談を言われるような喪主様でしたが、お別れの際には、「出会えて、結婚して本当によかった、ありがとう」と涙を流されながら、お別れのお花に想いを託していらっしゃいました。

故人様は日本舞踊をされていたとのことで、祭壇は扇子・山をモチーフにしました。お弟子さんを育成しながら、発表会はもとよりボランティアとして慰問先の皆さんに華麗な舞を披露していたそうです。また、式場ロビーには故人様の日本舞踊の映像を流し、多くの会葬者の方が在りし日を偲んでおられました。

お子さま方とお打合わせを行い、ご長男様より「家族の皆が長命であることを誇りに思っている」とお教えいただきました。 新聞が休刊日につき、お悔やみの掲載はありませんでしたが、大変多くの方がお参りに来られました。